GRANDMA MAMA DAUGHTER

冬の海が印象的に登場する映画に、ウディ・アレンの『インテリア』がある。すれ違う母と娘の心を軸に紡がれた、都会のある家族の物語。荒れくるう冬の波同様に、激しく厳しい物語の結末を救ったのは、やはり海だったのではないだろうか。怒りを、悔恨を、懺悔を、行き場を失った思いを飲み込んで、波はやがて鎮まる。愛情以外、実は最初からまったく存在していなかったかのように。